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株式会社 船井総合研究所 人財開発チーム 齋藤 丈史氏

船井総合研究所の新卒採用
船井総合研究所の新卒採用について今の日本の国内マーケットは停滞していて、今後縮小していくであろうことがわかっています。その為、中小企業も中国、アジアを中心に海外進出をしていく流れになっています。こういった状況を背景にして、海外に進出しようとする中小企業が多くなってきています。中小企業のクライアントを中心にコンサルティングしている船井総合研究所は、海外に進出するそのような企業を支援しています。海外に進出する企業を支援するためには、「英語」が話せなければならないのか。私は、話せなくてもよいと思います。話せることはプラスにはなりますが、それがビジネスの本質ではないのです。船井総合研究所では、新卒採用を行っています。採用試験で見極めているのは「能力」ではなく「マインド」です。「行動力」「積極性」「根明」「素直さ」といった人間性が重要なのです。
Woglへの期待
先ほども言いましたが、「英語を話すことができる」ということだけでは「海外で活躍できる人間」とは言えません。関西でビジネスをするときに、関西弁を話すことができれば通用するでしょうか。そんなことはありませんよね。ビジネスにおいて英語はあくまで「道具」でしかないと考えるべきです。では、海外においてビジネスで勝負できる人とはどんな人でしょうか。私は「ビジネスマインド」が高い人だと思います。「ビジネスマインド」が高いとは、「稼ぐ」ということに対して貪欲であるということです。アメリカのビジネスマンのイメージのように「スマートに」ではなく、泥臭く、がつがつしていなければなりません。中国、アジアは、日本国内のように整備されたマーケットではありません。その中でいかに稼いでいくのか。貪欲に、泥臭く働けないと活躍ができないのは当然だと思います。私がWoglに期待するのは、ただ「英語を話せる」だけでなく、本当に海外で活躍できる人材を見極める場であることです。この試験をくぐり抜けた人は、海外で活躍できる人であるといえる存在であってほしいと思っています。

セントラル硝子株式会社 人事部 山田準也氏

セントラル硝子のミッション
セントラル硝子には、化学事業とガラス事業の2 つの事業があります。化学事業は海外展開がある程度進んでいますが、ガラス事業は製造拠点の関係で、まだまだ国内市場が中心となっています。
国内市場の先行きを考えますと、やはり海外での売上高を高めていかなければならないと考えています。具体的には、北米、そして急激に発展しているアジアを中心として自動車用ガラスの海外供給体制を築いていきます。また、新エネルギーである太陽光発電に使用するガラスにも注力していきたいと考えています。リチウムイオン電池用電解液については、業界の中でも屈指のノウハウを活用し、トップシェアを目指しています。さらに、今後は化学事業とガラス事業、双方の技術を活かして、新たなシナジーを生み出し、セントラル硝子の企業理念である「人と地球環境のため」になる製品や技術を開発していきたいと考えています。
求めるリーダーシップ「コンセンサス重視」
セントラル硝子では長期的な人材育成を行っており、将来的に経営幹部になれる人材を採用したいと考えています。例年、事務系5 名程度、技術系20 名程度、合計25 名程度を募集していますが、今後の事業規模の拡大を見込んで、2011 年度は36 名を採用し、2012 年度は35 名に内定を出しました。
もともとセントラル硝子はチームワークを大切にする風土があり、他を蹴落として・・・という人材が少ないように思います。それは決して悪いことだと思いませんが、周囲の人々を巻き込んで集団の先頭に立てるような「独りよがりでない」リーダーシップを持った人材を重点的に採用していきたいと考えています。というのも、今後5 年間で売上高を1.5 倍にするという中期経営計画を発表しており、売上規模の拡大に貢献しうる力を持った人材が必要だと考えているからです。新しいものを生み出すために周囲に協力を仰ぎながら、率先して挑戦していける力を持った人材をセントラル硝子では求めています。
海外に「行かせたい」人材
実は、2012年度の採用までは「グローバル人材」という視点はそこまで重視しておりませんでした。しかし、近年は海外売上高比率が上がってきましたし、今後もさらに伸びていくと思われます。そこで、セントラル硝子では中国や北米に工場を展開し、リチウムイオン電池用電解液や自動車用ガラスを軸に、海外売上高の増加を図っています。こうした視点からも、海外で通用するグローバル人材へのニーズが高まってきています。
ただし、採用ではあくまで「能力」を重視します。事務系にしても技術系にしても、能力のある人材が実際に現地にいけば語学力は身につくものと考えています。したがって、「すぐに行ける」人材よりも、能力があって「行かせたい」人材を採用したいと考えています。そういう意味で、バイタリティに溢れていて、誰とでも積極的にコミュニケーションをとれる方は大歓迎ですね。
Woglへの期待― 「質の高いグローバル集団の形成」
先述したように、これまではグローバルという視点をそこまで重視しておらず、能力を主軸に採用を行ってきました。今後も能力を重視する姿勢は変わりませんが、近年の海外売上高比率の成長を鑑みると、「海外経験」や「語学への意識」といった観点も無視できなくなってきています。また、ビジネスマンには、市場を切り開いて、新しいマーケットを開拓する思考力・行動力も必要だと思います。
こうした観点からWoglに期待するのは、グローバルに活躍しうる質の高い母集団を形成する機能です。また、これまで面接で判断してきた思考力やコンピテンシーを数値として「見える化」してくれるという点もWoglに期待を寄せる理由の一つですね。
学生のみなさんへ― 「挑戦あるのみ」
失敗しても挫折に終わってもいいので、いろいろなことに自ら挑戦して欲しいと思います。どんなことでもいいので目標を掲げて挑戦し、できる限り力を尽くしてみてください。いろいろな経験をすると人間として豊かになりますし、新たな道の開拓にもつながると考えています。
ぜひ「今」を有意義に過ごし、明るい「未来」へとつなげていってください。

保土谷化学工業株式会社 人事・総務部 人材開発室 室長 相澤 孝男氏、係長 河本 康弘氏

保土谷化学が目指す将来像― HONKI2013
中期経営計画「HONKI2013」の中で、弊社はグローバル・ニッチ分野でオンリーワン、ナンバーワンを目指すことを明確に掲げています。素材メーカーの中でもニッチなものを取り扱っていますが、その素材に関しては世界的にファーストコールがかかるナンバーワン企業でありたいと考えています。
地球の裏側にあるものでも簡単に手に入る時代ですから、企業もグローバルに展開せざるをえない状況です。売る・仕入れる・提携する。これらのことに関して国内外の垣根がどんどん無くなっています。弊社の基幹産業であるファインケミカルの品質を保つために、今までは国内に拠点を置かざるをえませんでした。しかしながら、弊社も今後は海外にも活動拠点を展開していく予定です。あまりにも急速にグローバル化が進行したため、今いる現場の人間に英語を身につけてもらうのを待っている時間的余裕が無くなっています。したがって、ビジネスの現場で戦える素養があり、かつ英語でコミュニケーションをとれる人材に出会えれば、今すぐにでも欲しいというのが正直なところです。
仕事への情熱
英語はあくまでツールだと考えています。数年前までの新卒採用では「ワードやエクセルは使えますか?」という質問をよくしていました。しかし、パソコンを使えることが当たり前となった現在は、そのような質問をしません。もし今できなければ、入社後早々に身につけてもらいます。今後は、英語も同様になるでしょう。パソコンや英語以上に、仕事としてやらなくてはいけないことはたくさんあります。英語はその仕事を完遂するための道具なのです。「英語ができる・できない」ということにとらわれるのではなく、今できなくとも必要であればいくらでも勉強するという気概を持てるかどうかの方が重要なのではないでしょうか。
最近の日本の学生を見ていると、合格ラインを最初に知りたがる方が多いように感じます。本当に「やりたい」という熱意や情熱があるのか疑問に感じてしまいます。アジア諸国の学生を見ていると、求められている基準との差を気にするのではなく、「自分がこうなりたい」という想いが明確で、「そのためには何でもやる」という想いを感じることができます。日本の学生にも、「できるかどうか」ではなく「やりたいかどうか」を大切にしてほしいのです。たとえ能力があったとしても、熱意がなくてはそれ以上の成長は見込めません。学生のみなさんには、自分の「想い」を叶えていこうとする気持ちが本物であることをアピールしてほしいと思っています。
正直な気持ちを表現する
こうした気概を持ち合わせている人材かどうかを見極めるのは簡単ではありませんが、面接ではできる限りその人の本質を理解しようと考えています。いわゆる就職対策本を読んで理論武装を図り、自分をきれいに見せようとする学生もいますが、そういった学生は意外とわかりやすいものです。面接で「なぜそう思ったのですか?」「そう思ったのはいつからですか?」「それはなぜですか?」といった質問を4、5 回ほど繰り返すと、根幹に自分の考えが無い学生は言葉に詰まってしまうのです。彼らは一見とてもスマートなのですが、中国・韓国・台湾・インドの方々と同じ土俵で戦っていかなければならない状況で、そのスマートさが武器になるかと言われれば、疑問を禁じえません。芯が弱ければ、何か負荷がかかったときにも簡単に折れてしまうでしょう。模範解答をするのではなく、「本当はどうしたいのか?」という自分の気持ちに正直であってほしいと思います。
世界はすでに「グローバル化」― 警鐘
現場の社員に「どういう人材が欲しいか?」と聞くと、「ガッツやハングリー精神のある人」という答えが返ってきます。「最近はガッツやハングリー精神のある学生なんて日本にはいませんよ」と言うと、「日本の学生から採れなんて誰が言った」と言われてしまいます。極端な話かもしれませんが、このままでは日本人学生の採用枠が無くなってしまうかもしれません。グローバルに生産拠点を展開していく今後は、日本人を是が非でも採用する必要性が無くなっていきます。同じ条件ならば、より力のある方に仕事を任せたいと思うのは当然の流れです。これは就活生だけではなく、我々を含む全てのビジネスパーソンに言えることです。
Woglへの期待― 「羅針盤」
試験はゴールではなく、あくまでツールです。ビジネスの現場では、たとえ一回目で負けてしまっても、すぐに気持ちを切り替えて別のアプローチを考える図々しさや開き直りが必要です。たとえ試験の点数が悪くても、その現状を認知し、今後どのように行動していけばいいのかという方向性を決めて、次の行動をおこしてほしいと思います。Woglには、次のステップを示す「羅針盤」になってほしいと思っています。また、自分にとって難解な問題にも果敢にチャレンジする姿勢が評価されてもいいのではないかと思います。ビジネスの現場では、間違えるのが怖いからといって、目の前の問題に対して白紙で回答するという選択肢はありませんからね。
学生のみなさんへ― 「日本の主役に」
学生の皆さんには、ぜひ日本を背負って立つ気概を持ってほしいと思います。とりあえず相手の出方を探ってから行動を決める学生が多いようですが、皆さんには「御社の方針に従って頑張ります」ではなく、「自分はこうありたい!」「是非こういう仕事がしたいんです!」と言っていただきたい。そういう本当の意味での主体性をきちんと持っていてほしいのです。
我々の現有戦力だけでは世界で戦っていけなくなるのは目に見えています。そのときの主役は皆さんです。これから社会に出る皆さんには、是非とも「がんばろう!日本」の主役になってほしいと思っています。

THK株式会社 経営戦略室 人事総務部 人財課 主任 平山 勇樹氏

世界初の技術でメカトロニクス産業を支える
 THKの主力製品は、製品を作るための産業用機械に組み込まれている基幹部品LMガイドです。一般の方の目に触れる機会がほとんど無いため、馴染みが薄いかもしれません。機械の動きは回転運動と直線運動とその組み合わせで成立しています。回転運動はボールベアリングにより早くから「ころがり」化が実現されてきましたが、直線運動は油の潤滑性を利用して滑らせることで可動させる「すべり」案内が主流でした。そのなかで、摩擦抵抗を減らして少ない力で大きな仕事をすることができる直線運動の「ころがり」化が強く望まれていました。THKは、技術的なハードルがあって実現が難しいとされていた直線運動の「ころがり」化を可能にする直動システム「LMガイド」を世界で初めて製品化しました。現在、世界で約60%のシェアを誇ります。普段の生活ではなかなか目にすることのできない製品ではありますが、縁の下の力持ちとして、ものづくり産業を支えています。
THKが目指す姿-「グローバル10 21」
 THKは経営スローガンとして「グローバル10 21(テン にじゅういち)」を掲げています。これは、機械要素部品メーカーとして21世紀中に世界トップ10に数えられる企業に成長しようというものです。その施策のひとつが「新規分野への展開」です。産業用機械だけでなく、生活関連分野にも製品の用途を広げています。もうひとつが「グローバル展開」です。現在の海外売上高比率は約40%ですが、将来的にはもっと高めていきたいと考えています。これまで、ヨーロッパ、アメリカおよび中国を中心に海外展開を行ってきましたが、今後はインドやブラジルなども含め新興国へも展開を図っていきます。よく海外で販売を伸ばすために、日本メーカーは品質を落として安くしなければならないと言われることがあります。しかし、THKは品質を落として安易な価格競争に走ることは考えていません。トップブランドとしての高品質を維持しつつ、機能の面で各国によって異なるニーズに応える製品を作り、それをリーズナブルな価格で提供していくことで、競争力を高めていきたいと思います。グローバル展開を加速していくために、各国のニーズを柔軟に、そして的確に捉えることができる人財がこれからますます必要になります。
グローバルと人財
 近年、グローバル人財という視点を人財の採用においても積極的に採り入れており、日本人だけでなく外国人の採用にも力を入れています。来年は外国人留学生2名が入社予定です。ただし、語学力に主眼を置くのではなく、あくまで人物を重視して採用しています。現在、当社では100名以上の日本人社員が海外で活躍していますが、派遣にあたっては海外勤務を志向しているかではなく、国内でいかに実績を上げているかをポイントとしています。もし語学力に長けていたとしても、ビジネスにおいて国内で通用しない人が、海外で通用するとは考え難いからです。採用において特に気をつけて見ているのは、あらゆる課題に対して柔軟に対応し続けられるタフな人財であるかどうかという点です。海外で働いてみたいという興味関心もさることながら、さまざまな環境で通用する素養を持ち合わせているかを見極めようと意識しています。
THKが求める人財-合言葉は「心の才能」
 THKが求める人財を説明するときの合言葉は「心の才能」です。「心の才能」とは、何事も、常に前向きに、素直に受けとめ、他人や環境のせいにせず努力する資質のことです。ビジネスの現場では、どれだけ高い能力を備えた人であったとしても、すべての課題をスマートに乗り越えていけるわけではありません。異なる価値観、利害関係のなかで自分の思い通りにならないことも多く、そのたびに壁に道をふさがれてしまいます。このような時こそ「心の才能」があるかないかが非常に重要になります。「心の才能」があれば、正面から壁と向き合うことができ、結果としてその後の成長につながっていきます。数々の困難を自らの糧としながら、貪欲に成長し続けられる力は、どのような環境においても通用するものではないでしょうか。商習慣や文化が異なる海外では、より一層高い壁が待ち受けています。グローバル化が進む中で、「心の才能」はますます求められるようになっていくと思います。
Woglへの期待
 「グローバル人財」と聞くと、すぐに「TOEICの点数」が頭に浮かぶ方が多いように思います。しかし、ビジネスで活躍しうるグローバル人財に本当に必要なのは、チャレンジ精神やメンタルタフネスだと思います。問題意識を持ちながら物事に取り組み、トライ&エラーを繰り返しつつも、必死に喰らいついていこうとする姿勢が重要なのです。その点、語学力だけでなく、こうしたマインドまでをも評価していこうとするWoglの趣旨には非常に可能性を感じます。「グローバル=英語力」という語学偏重に対するアンチテーゼとして機能してくれることを期待しています。
学生のみなさんへ
 「心の才能」というお話しをさせていただきましたが、学生の皆さんには特に「素直さ」を意識して生活してほしいと思います。社会に出れば自分の価値観が通用しないことも少なくありませんが、そうした場面では、自分とは異なる価値観を柔軟に受け入れようとする姿勢が大事です。それは自分の考えを貫くよりも難しいことかもしれませんが、できなければ仕事は進みません。「素直さ」を持てる人間と持てない人間とでは、成長という意味でも数年後に大きな差が生まれるはずです。
 また、自ら殻を破る行動にチャレンジしてほしいと思います。これまで生活してきたコミュニティから一歩足を踏み出せば、様々な学びを得ることができます。自分の意見が否定されたり、自分が変わらなければ前に進めなくなったりする場面に遭遇することもあるでしょう。そうした中で、素直さや精神的なタフさが育まれていくのです。自分が知らなかった世界や、これまでとは違う世界に飛び込むチャンスがある限り、チャレンジし続けてほしいと思います。